僕の父親は幼少期に山や海が目の前にあるような環境で暮らしていたことがあり、父はその時にしていた自然相手の虫取りや魚釣りといった遊びを僕にも体験させてくれました。
その影響で、僕は子どもの時から魚釣りが好きで最近では船に乗った釣りというものにもハマりつつあります。


さてこの度は、8月末ごろにイサキ釣りで美味しい思いが出来た釣り船屋さんのところで、景気よくタイを狙って鉛色の空と海の瀬戸内海へ繰り出しコテンパンにされた釣行記録をぼんやりとまとめることにします。

勝負は一瞬

ほぼ真っ暗な港を出船し、時折来る大きな波で船室に体を打ち付けながら、ポイントに到着するころには空が明るくなっていました。流れの速そうな場所ということもあってか波がそれなりにザブンザブンとうねり、釣る前から少し船酔いしつつ仕掛けを海に投入。
周りの様子を横目にマネていると一投目から手のひらサイズのマダイが上がってきました。「船でなかなか釣れるサイズじゃあないね。」とそれを見ていた船長。僕も見栄をはって逃がそうとしましたが、運悪く針を呑み込んでしまっていたので持ち帰ることにしました。
そのあと続けて型のいいアジが2匹釣れ、僕の両隣では大きなタイがあがりました。

魚のやる気も感じられ、「次こそは」と念じながら竿をじっと睨んでおりますと「クククッ」と勢いよく竿先が引き込まれました。途中外れてしまわないように慎重になりながら(といっても電動で糸を巻いてくれる機械を使っているので、僕は竿を持って祈るだけですが)60mの水深からゆらりと青白い腹を見せながら海面に現れたのは、お化けのような大きさのアジでした。

本命ではないもののサプライズゲストの登場でさらに盛り上がると思いきや、そこからはただ海の中の小さなお魚さんたちにひたすらご飯を提供するだけの時間が流れ、14時になったあたりで船長の申し訳なさげな「ほいじゃあそろそろ終わります。」と納竿の合図により、海上餌やりツアーは終了。

大漁祈願は100円では成就せず

うなだれながら他の釣り人のおじいさん達と各々の釣り座の片づけも手早く済ませて、帰途の船内は誰一人喋ることなく沈鬱なムードの中、弱り目に祟り目と言わんばかりに雨がしとしとお出迎えする中、船は無事港へ到着。
言葉少なに精算を済ませ、雨で風邪をひいてしまう前に車へと退散。帰りの車中で運転しながら今日の敗因を分析したところ、最大のミスは前日に家の近所の神社で100円のお賽銭で大漁祈願をしたことにあるのではないかと予想。
やはりタイといえば魚の王様とも呼ばれますから、もう少し色をつけておいた方が神様も多少なりとも快く釣らせてくれたかもしれません。

ともあれ、陸まで無事に帰らせてくれたことをありがたく思いながらお化けアジのフライとお刺身、そしてお子様マダイの塩焼きをウイスキーと一緒に美味しくいただき、気づいた時には泥のように眠りについてしまいました。
次回の釣行記録は今回のリベンジの模様をお届けしたいものです。

お化けアジ。多分50cmほどでした。

コチラのアジはお刺身に。一丁前に物差しなんかかざしてます。乗船料から考えると一匹5,000円の超高級セレブアジ。

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